【発症から約6年】20代 女性 脳挫傷 四肢麻痺

ご利用者さま情報

年齢 20代
性別 女性
疾患 脳挫傷
発症からの期間 約6年
症状 四肢麻痺
目標 もっと歩けるように 2階に上がりたい

ご利用までの経緯

2017年に脳挫傷と診断後、急性期・回復期病院にてリハビリを実施。退院後も外来リハビリなどにも取り組まれてきました。その後、知人の紹介により当事業所を知り来所されました。

体験時の状況

四肢体幹に運動麻痺が診られており、特に、体幹・股関節周囲などの筋力低下が顕著にみられていました。また、自覚的な感覚低下は少なかったですが、深部感覚検査では位置覚の低下が診られており、立位保持もふらつきが多い状態となっていました。立ち上がりや歩行動作では両上肢の支持が必須とし、歩行時は両足にオルトップ、2本の四点杖を使用し歩行を行っていました。

リハビリ内容

高い重心でのバランス不良があるため、低い重心での体幹、股関節に対する運動療法を実施。立位保持でも右足の内反尖足により少ない荷重量でしたが適切な荷重訓練を実施。静止立位からステップ動作などを通して荷重方法、重心移動の学習、体幹、股関節の筋収縮を促しました。

リハビリの効果

適切な荷重が行えたことや体幹、股関節の筋力が安定してきたことで立位バランスは安定、立ち上がりは上肢フリーで行えるようになりました。また、現在では装具を外した状態で歩行が行えているだけでなく、2本の四点杖から2本のT字杖に変更した中で歩行速度は向上しました。

担当スタッフからのコメント

どの動作においても体幹や股関節周りの筋出力が乏しく、上肢支持で動作を解決している印象でした。他のリハビリではしたことがなかった動作練習を行ってもらい、多方面から体幹や股関節などにアプローチしました。また、ここで行った動作を自宅でも出来る、出来そうな内容を宿題として持って帰るだけでなく、次に来られるまでにしっかりとできるようになっていることがバランス向上や歩行速度の向上に繋がったと思います。「数カ月前まで水中でほとんど歩けなかったけどこの前歩けるようになったんです!」と喜びの報告は私も嬉しく思いました。今後は歩行速度の更なる向上と階段昇降が行えるよう一緒に頑張っていきましょう!

住所:香川県高松市桜町2丁目15-46 チェリータウン101
電話:087-802-1290
脳梗塞リハビリSSP高松
理学療法士 井上