脳梗塞
- 脳梗塞とは
- 脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血があります。これらの病気を脳血管障害(脳卒中)といいます。動脈硬化が進行し、やがて脳の血管が詰まって脳梗塞になります。
- 脳梗塞の種類
- 脳梗塞は血管が詰まる原因から、心原性脳塞栓症、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、その他の脳梗塞という臨床病型に分類されます。
- 脳梗塞の危険因子
- 脳梗塞を発生させる危険因子には、高血圧や不整脈(心房細動)、糖尿病、喫煙、肥満などがあります。高くなった血圧や乱れた血流が血管を傷つけて血栓をつくり、血管はしだいに硬くなっていきます。そうしてできた動脈硬化が、脳梗塞を起こします。メタボリックシンドロームも脳梗塞の危険因子の一つです。
- 脳梗塞の症状
- 頭痛、めまい、舌のもつれ、手足のしびれなどの前ぶれ症状が起こることもあります。
典型的な症状は、片方の手足が動かなくなったりしびれる、顔の半分が動かなくなったりしびれる、ろれつがまわらなかったりうまく言葉を発することができないという症状です。「腕」「顔」「言葉」に異常があったら、すぐに救急車を呼んでください。このように、一度なってしまうと後遺症が残る可能性の病気ですので、ならないように予防することが大切です。
- 脳梗塞の予防
- 脳卒中の最大の原因は、高血圧であり最大の生活習慣要因は、食塩の過剰摂取です。日本人は食塩摂取の多い民族ですので、脳卒中予防のためにまず行うべきことは、減塩です。また太っていて血圧が高い人は、特定保健指導などを利用して減量すると、血圧が下がる可能性が高いといえます。たばこは、がん、心臓病、脳卒中、COPD(慢性閉塞性肺疾患)のすべてのリスクを高めます。一方、予防につながる食べ物としては、野菜や果物、大豆製品があります。ウォーキングなどの軽い有酸素運動で血流をよくすることも効果的です。そして、メタボリックシンドロームを早期発見するために、年に一度は必ず健診を受けましょう。
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