くも膜下出血とは

こんにちは!脳梗塞リハビリSSP高松です!!新年度を迎えて早くも一カ月が経ちました。日中もだいぶ暖かく過ごしやすい気温になってきましたね。さて今回は脳卒中の一つくも膜下出血について簡単にまとめたので話していきたいと思います。

【目次】


【くも膜下出血とは】

【原因】

【症状】

【治療】

【予防策】

【後遺症】

【リハビリ】

【再発予防策】

【脳梗塞リハビリSSP高松】


【くも膜下出血とは】

くも膜下出血は、脳の表面にあるくも膜下腔と呼ばれる部位での出血です。くも膜は、脳と頭蓋骨の間にある薄い膜であり、脳や脊髄を保護しています。くも膜下出血は、このくも膜下腔に血液がたまることで起こります。くも膜下出血は、突然の頭痛、嘔吐、意識障害、麻痺などの症状を引き起こすことがあります。主な原因としては、脳動脈瘤の破裂や、外傷、高血圧などが挙げられます。

Types of human brain stroke vector illustration

【原因】

くも膜下出血は、脳の周囲にあるくも膜下の血管が破裂して、脳室外膜下空間(くも膜下空間)に血液がたまる病態です。このため、脳に必要な酸素や栄養が供給されなくなり、脳細胞が壊死することによって、さまざまな神経症状が現れます。くも膜下出血の原因としては、以下のようなものが挙げられます。

・脳動脈瘤の破裂:脳動脈瘤とは、脳の血管のうち、局所的に拡張している部分のことです。脳動脈瘤が破裂すると、血液が周囲のくも膜下空間に流れ出し、くも膜下出血を引き起こすことがあります。

・頭部外傷:頭部に直接の外力を受けることで、血管が破裂することがあります。事故やスポーツなどの外傷が原因となることが多いです。

・高血圧:高血圧によって血管が破裂することがあります。高血圧が長期間続くと、血管壁が弱くなり、破裂しやすくなります。

以上のような原因によって、脳室外膜下空間に血液がたまることで、くも膜下出血が発生します。治療は、血液の取り除きや、原因となった疾患の治療が行われます。

【症状】

くも膜下出血の症状は、以下のようになります。

・激しい頭痛:くも膜下出血は、頭蓋骨内の脳の周囲にあるくも膜下の血管が破裂することで起こります。このため、急激な頭痛が最もよく見られます。

・意識障害:意識が混濁したり、昏睡した状態に陥ることがあります。

・吐き気や嘔吐:頭痛に伴って吐き気や嘔吐が起こることがあります。

・けいれんや意識の消失:重度の場合には、けいれんが起こったり、意識が消失することがあります。

・瞳孔の異常:瞳孔の大きさに異常が生じたり、光反射が遅れることがあります。

これらの症状が急激に現れた場合には、くも膜下出血の可能性があるため、速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。ただし、症状が軽度の場合には、頭痛や吐き気など、他の疾患と混同されることがあるため、正確な診断のためには医師の判断が必要です。

【治療】

くも膜下出血の治療方法は、以下のようになります。

・手術治療:重症の場合や、血液が大量にたまっている場合には、手術によって血液を取り除きます。手術方法としては、くも膜下血腫の除去手術や、脳動脈瘤のクリッピング手術などがあります。

・保存的治療:症状が軽度である場合や手術ができない場合には、保存的治療が行われます。高血圧の治療や、頭部を安静に保つこと、鎮痛剤や抗てんかん薬などの薬物療法が行われます。

治療方法は、患者の症状や状態によって異なります。特に、手術治療は、症状や病態によって手術のタイミングや方法が異なるため、専門医の判断によって行われることが重要です。また、治療後にはリハビリテーションが必要となります。運動療法や言語療法などが行われ、患者の生活機能を回復させることが目的となります。くも膜下出血は、突然発症し命に関わることもあります。早期発見と適切な治療が必要ですので、症状がある場合には速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。

【予防策】

くも膜下出血の予防策としては、以下のようなものがあります。

・高血圧の管理:高血圧はくも膜下出血のリスクを高める要因のひとつです。血圧を定期的に測定し、医師の指示に従って適切に管理しましょう。

・頭部外傷の予防:スポーツや交通事故などでの頭部外傷は、くも膜下出血の原因のひとつとなります。ヘルメットの着用や交通安全の意識を高めることで、外傷の予防につながります。

・喫煙や飲酒の適正化:喫煙や過剰な飲酒は、くも膜下出血を引き起こすリスクを高めます。禁煙や適度な飲酒を心がけることが大切です。

・運動や健康的な食生活の維持:運動不足や肥満は、高血圧や動脈硬化のリスクを高めるため、適度な運動やバランスの良い食生活を維持することが重要です。

・定期的な健康診断の受診:定期的に健康診断を受けることで、早期発見やリスクファクターの把握ができ、予防につながります。

これらの予防策を実践することで、くも膜下出血のリスクを低減することができます。ただし、突然発症することもあるため、症状がある場合は早期に医師の診察を受けることが重要です。

【後遺症】

くも膜下出血の後遺症は、発症した場所や病気の重症度、治療の遅れなどによって異なります。以下に代表的な後遺症を挙げます。

・頭痛:発症後、頭痛が続くことがあります。一般的には数週間から数か月で改善しますが、稀に長期化する場合もあります。

・脳神経障害:脳神経が損傷することで、言語障害、視覚障害、聴覚障害などが現れることがあります。また、顔の片側が麻痺する顔面麻痺や、片麻痺が生じることもあります。

・認知機能低下:高齢者では、くも膜下出血が原因で認知機能が低下することがあります。

・精神症状:うつ病、不安症、睡眠障害などの精神症状が現れることがあります。

以上のような後遺症が現れる場合がありますが、治療の遅れや病気の重症度によって後遺症が生じる確率は異なります。適切な治療を受けることで、後遺症を軽減することができる場合もあります。

【リハビリ】

くも膜下出血後のリハビリテーションは非常に重要です。くも膜下出血は、脳に損傷を与えることが多く、損傷部位や程度によっては、機能障害や後遺症が残ることがあります。リハビリテーションは、そのような損傷や障害を改善するために、専門家によって行われる治療やトレーニングのことです。リハビリテーションは、病院やリハビリテーション施設で行われる場合が多いですが、患者や家族が自宅でもできる運動や課題を与えられる場合もあります。リハビリテーションは、患者が健康な状態に戻るために欠かせない重要な治療法です。くも膜下出血後のリハビリテーションは、患者の症状や障害に合わせて個別に設計されますが、以下に代表的なリハビリテーションの内容をいくつか挙げてみます。

・理学療法:運動機能や筋力、バランスなどを改善するために、歩行訓練、ストレッチ、筋力トレーニング、バランス訓練などが行われます。

・言語療法:言語障害を改善するために、発語練習、聴覚訓練、読み書き訓練、語彙力の向上などが行われます。

・作業療法:日常生活動作(ADL)の向上を目的とし、身体機能の改善や補助具の使用、家庭内での安全な移動や介護などのトレーニングが行われます。

・栄養指導:健康的な食事や食べ方の改善を目的に、栄養バランスの良い食事の提供や、嚥下障害がある場合は嚥下訓練が行われます。

これらのリハビリテーションは、医師、看護師、リハビリテーションスタッフ、栄養士、カウンセラーなどの専門家のチームで協力して行われます。また、患者や家族の希望や意見を反映させながら、継続的に適切なリハビリテーションが提供されるようになっています。

【再発予防策】

リハビリの重要性は上記でお話しさせていただきました。また、今後も再発しないための生活習慣の見直しも重要になります。くも膜下出血の再発予防には、以下のような方法があります。

・原因疾患の治療:くも膜下出血の原因となった疾患(例えば、高血圧や動脈瘤など)を治療することが重要です。適切な治療を行うことで、再発を予防することができます。

・生活習慣の改善:健康的な生活習慣を心がけることが、再発予防につながります。例えば、禁煙、アルコールの適量摂取、適度な運動、バランスの良い食事などです。

・薬物療法:血圧やコレステロール値などを正常値に保つために、薬物療法が行われることがあります。医師の指示に従って、適切な薬物療法を受けることが重要です。

再発の早期発見:再発を早期に発見することが、再発予防につながります。定期的な健康診断や医師の定期的な診察を受けることが大切です。また、再発の症状が現れた場合には、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

【脳梗塞リハビリSSP高松】

現在では脳卒中発症直後から在宅復帰までの流れが確立されており医療機関同士での連携もかなりスムーズです。退院後の支援も経験が豊富なケアマネージャさんを中心に様々なサービスの提案が行われているのでとても心強いです。しかし、保険制度内では満足にリハビリをしたくてもできないリハビリ難民がいるのも現状です。また、若年層での発症も増加傾向のため十分にサービスを使えない方もいらっしゃいます。こういった現状の中、今は全国的に保険外のリハビリ施設が増えてきております。そして、今回香川県でも県内初の保険外リハビリ事業所が高松市桜町にオープンしました!脳卒中による後遺症改善を目的としたリハビリを短期的かつ集中的に行うことで保険内では叶えられなかった目標を一緒に叶えてみませんか?脳梗塞リハビリSSP高松では病院でのリハビリ経験が豊富な国家資格保有者が120分間、完全マンツーマンでリハビリサービスを提供いたします!保険制度による制限や上限がないためとことんお付き合いさせていただきます。体験プログラムも無料キャンペーン実施中ですのでお気軽にお問い合わせください。