脳卒中後の痙縮とリハビリテーション

こんにちは!脳梗塞リハビリSSP高松、理学療法士の井上です。
少しずつ春を感じられる季節となってきましたが、まだまだ朝晩は寒いですね(>_<)。そんな寒いときに厄介になってくるのが痙縮です。今回は脳卒中後の後遺症の一つの痙縮について少しお話させていただきたいと思います!

目次


【脳卒中による筋肉への影響】

【伸張反射とは】

【痙縮のメカニズム】

【痙縮筋に生じる変化】

【痙縮筋の筋出力特性】

【脳卒中片麻痺に対する筋力トレーニング】

【公的サービスと保険外サービス】

【自費リハビリとは】

【香川県初の自費リハビリ事業所】

【脳梗塞リハビリSSP高松の特徴】


 

【脳卒中による筋肉への影響】

脳卒中(脳梗塞や脳出血など)などの中枢神経系(脳や脊髄)の損傷では、筋トーヌス(筋緊張)の異常が生じてしまう場面がよく見受けられます。
筋トーヌスとは他者に腕などを伸ばされる際に反応的に生じる現象です。脳卒中などにより筋トーヌスの異常として痙縮や固縮などがあります。これらの現象により手足を上手く動かせなくなったりする場合があります。

【伸張反射とは】

先ほどお話した痙縮をお話しする中で伸張反射との関係が深くあります。伸張反射とは筋肉を伸ばした際に反応する反射であり筋肉内に存在するセンサーによって感知しています。例えば膝のお皿の下を叩くことで膝が勝手に動きます。これが伸張反射です。脳卒中などによる痙縮を疑う場合、この検査を行うことで痙縮の有無を確認する場合があります。

 

 

【痙縮のメカニズム】

痙縮のメカニズムについていくつかの説がありますのでご紹介いたします。

  • 筋肉内のセンサーに繋がっている運動神経の活動亢進
  • 筋肉内のセンサーの感受性上昇
  • 運動神経への興奮性入力の増大
  • 運動神経への抑制性入力の減少

など様々ありますが、現時点でははっきりと解明されていないとされています。

 

 

【痙縮筋に生じる変化】

脳卒中などの中枢神経系の損傷では時間の経過によって様々な変化が生じるとされています。発症初期では脳や脊髄神経からの出力調整機能が低下するとされています。その後、徐々に痙縮見られるようになり、慢性期に至ると筋線維内で結合異常が引き起こされ筋肉が硬くなったりします。これにより筋肉の収縮不全や運動障害の増悪へとつながっていきます。

【痙縮筋の筋出力特性】

筋肉の短縮や運動障害まで繋がりかねない痙縮ですが、実は悪いだけではないこともあります。筋トーヌス亢進による痙縮は重度の筋弛緩性麻痺(筋トーヌスが低下している状態)よりも機能的に有利であるとされています。特に脚の痙縮では関節の支持性を向上させる要素であると考えられています。また、痙縮を伴った状態から運動機能の改善が見られた場合、痙縮の改善を伴うものではないという意見も見られます。運動機能の改善には他の筋肉の関与も必要であり代償機能が獲得されることで運動機能が変化するとされています。

【脳卒中片麻痺に対する筋力トレーニング】

脳卒中による麻痺側の筋力トレーニングに関しては時間的に生じる変化や特性などを踏まえても筋出力を向上させることは重要であります。麻痺側に対する筋力トレーニングを行うことで改善効果はみられているとの報告もあります。しかし、痙縮筋の筋出力の特性として手指などのような細かな動きは困難な場合が多くみられます。筋力向上とパフォーマンス向上が単純にイコールでないためリハビリデーションでは、それらが直接的な関係が持てる練習が必要となります。実際に麻痺側の足に体重をかける運動において筋力増強がみられれば、立位動作や歩行動作などのパフォーマンスにも影響されると考えられています。そのためリハビリテーションでは課題特異的な運動を行う事が重要とされています。

【公的サービスと保険外サービス】

脳卒中による後遺症の痙縮などについてお話してきました。リハビリテーションが重要なのはご存じの方も多いかと思います。しかし、近年では社会保障費の問題から入院日数の短縮などによりリハビリをしたくてもできない環境であるということがあります。退院後も通院や訪問などでもリハビリを受けるが時間が短く「もっとリハビリテーションを受けたい!」と思う方も少なくないと思います。しかし、近年では公的なサービスを受けず全額自己負担で受けられるリハビリサービスが増えてきています。

【自費リハビリとは】

自費(保険外)リハビリサービスとは介護保険や医療保険などの公的サービスを一切使用せず利用者様の10割負担で行うリハビリサービスです。社会保障費の抑制により十分なリハビリを受けられない方でもこの方法であれば満足いくまで受けられることができるサービスです。また、一回当たりのリハビリも60~120分間をマンツーマンで受けられるためリハビリ時間も十分に確保することができます。

【香川県初の自費リハビリ事業所】

全国的に保険外リハビリサービスが増えている中、香川県でも脳梗塞特化型リハビリ事業所が高松市桜町にオープンいたしました。ここでは、保険サービスでは物足りない方や年齢によって介護保険などを利用できない方など様々な方がご利用いただけるリハビリサービスを提供しております。機能回復から職業復帰に向けてた訓練など目標達成に向けてとことんリハビリを行う事ができます。
大阪など他県の保険外リハビリ施設に行かれたこともある方からは、「ついに高松にもできたんだね。期待しているよ」と有難いお言葉もいただきました。大阪では施設数も多く利用することが一般的になっているようです。

【脳梗塞リハビリSSP高松の特徴】

脳梗塞リハビリSSP高松の特徴といたしまして3つご紹介させていただきます。
-一回120分間、完全マンツーマン制のリハビリサービス
-専門リハビリ+自宅リハビリのWサポート
-経験豊富な国家資格保有者
これらにより保険内では難しいリハビリの量と質を確保することで短期的かつ集中的に改善を目指します。
SSP高松では、日常生活でのお悩みを共有させていただくことで、それぞれに合ったプランをご提供いたします。また、どれくらいの期間でどこまで改善できるかをご案内いたしますので、脳卒中の後遺症でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

住所:香川県高松市桜町2丁目15-46 チェリータウン101
電話:087-802-1290
脳梗塞リハビリSSP高松
理学療法士 井上