脳卒中後の片麻痺とリハビリテーション

こんにちは、脳梗塞リハビリSSP高松の井上です。
12月も後半に差し掛かり一年が終わりを迎えようとしております。気温も下がっており冬が本格化してきている中で体調管理には今以上に気を付けていかないといけなくなりました。気温の低下により脳出血などの脳卒中発症が増加するというデータもあります。脳卒中発症後は約8割の方が後遺症に悩まされておりほとんどの方が片側の機能障害である片麻痺を呈しております。今回はその片麻痺の症状やそれに対するリハビリテーションについて少しお話させていただきたいと思います。

 

目次


・脳卒中の特徴的な症状

・脳卒中後の特徴的な後遺症

・脳卒中後の片麻痺とは何か

・脳卒中後の片麻痺の主な症状

・脳卒中後の片麻痺による2次的な症状

・脳卒中の予防方法

・脳卒中後の片麻痺に対するリハビリテーションの重要性

・脳卒中後の片麻痺に対するリハビリテーション方法

・脳卒中後の片麻痺に対する自主訓練方法

・生活期でのリハビリサービス

・保険外リハビリサービスとは

・脳梗塞リハビリSSP高松とは

・脳梗塞リハビリSSP高松の特徴


 

【脳卒中の特徴的な症状】

脳卒中の特徴的な症状は、「FAST」という頭字語で覚えることができます。
①F (Face):顔の片側がしびれたり、筋力低下がある。
②A (Arms):片側の腕が持ち上げられなかったり、コントロールが効かない。
③S (Speech):発話が不明瞭であるか、理解できないことがある。
④T (Time):これらの症状が現れたら、即座に救急医療を受けるべき。
少しでも様子がおかしいな…と思ったら迷わず医療機関にご相談ください。早めの対処で予後が大きく変わります。

【脳卒中後の特徴的な後遺症】

脳卒中後には様々な後遺症が発生することがあります。主な後遺症には以下があります。
①片麻痺:片側の筋力低下や運動障害が現れる。
②失語症:言語障害で、言葉を理解したり、話したりする能力に影響を与える。
③視覚障害:視野の狭小化や視力低下があることがあります。

【脳卒中後の片麻痺とは何か】

脳卒中(脳梗塞または脳出血、くも膜下出血)は、脳の血流が阻害されることによって発症する疾患です。この病気は脳に重大な影響を及ぼし、その後の生活に大きな変化をもたらすことがあります。片麻痺はその一つで、脳卒中の後遺症の中でもよく見られます。片麻痺は、通常、脳の特定の部位に損傷が生じた結果、体の一側(右または左)が弱くなる症状です。

【脳卒中後の片麻痺の主な症状】

脳卒中後の片麻痺にも様々な症状がありますのでいくつかご紹介いたします。
①筋力低下:片麻痺の最も一般的な症状は、片側の筋肉の筋力低下です。これにより、片側の手や足の力を使いにくくなります。
②運動障害:片麻痺により、片側の手や足の運動能力に制限が生じます。歩行や物を持つ際の協調性が低下し、動作が制約されます。
③感覚障害:片麻痺の患者さんは、感覚障害を経験することがあります。触覚、温度感覚、痛覚などが影響を受け、感覚が鈍くなることがあります。
④バランスの悪化:片麻痺は、片側の筋肉の制御が難しく、バランスが悪化することがあります。立っている際の倒れやすさが増加します。

【脳卒中後の片麻痺による2次的な症状】

脳卒中後の片麻痺には一時的な症状と2次的な症状があります。ここでは、2次的な症状をいくつかご紹介いたします。
①筋痙縮(きんけいしゅく): 片麻痺の患者さんは、筋肉の使用が制限されるため、時間とともに筋収縮が起こる可能性があります。これは筋肉が縮こまり、関節が固定化される状態です。
②肩関節痛:片麻痺のため、肩に余分な負担がかかることがあり、亜脱臼などによる肩関節の痛みや肩こりが発生することがあります。
③自己ケアの困難:片麻痺のため、日常生活の自己ケアが難しくなります。服の着脱や入浴など、日常的な活動が制約されることがあります。
④心理的影響:片麻痺は患者さんの自己評価に影響を与えることがあり、うつ病や不安症状などの心理的な問題が生じる可能性があります。

【脳卒中の予防方法】

脳卒中は予防可能な疾患の一つです。ここでは、脳卒中の予防方法をいくつかご紹介いたします。
①健康な生活習慣:健康的な食事や適切な運動。健康的な食事であれば、三大栄養素の見直しがおすすめです。しかし難しい場合には腹八分目までの食事にしたり、味の濃い食事を控えるなど少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。また、禁煙や適度なアルコール摂取を控えることも生活習慣の見直しにとって重要となります。
②高血圧の管理:高血圧は脳卒中のリスク因子の一つです。規則的な血圧チェックと治療が必要となります。①でご紹介した内容も高血圧の管理と大きな関係性があります。少しずつ取り組んでみてください。
③糖尿病の管理:糖尿病患者は脳卒中のリスクが高まるため、血糖値の管理が重要です。こちらに関しても食事の影響を大きく受ける場合があります。また、脳卒中のリスク以外での合併症状として、目が見えにくい網膜症、老廃物を排泄しにくい腎症、手足のしびれである神経症状があります。これらの症状にも注意が必要です。
④コレステロール管理:高コレステロールは脳卒中の危険因子です。医師の指導に従い、コレステロールを管理しましょう。

【脳卒中後の片麻痺に対するリハビリテーションの重要性】

脳卒中後の片麻痺は、日常生活において大きな制約をもたらすことがあります。歩行や日常動作などが困難になり、生活の質が低下することがあります。しかし、適切なリハビリテーションプログラムを受けることで、患者さんはその症状を克服し、より独立した生活を送ることができる可能性が高まります。

【脳卒中後の片麻痺に対するリハビリテーション方法】

脳卒中後の片麻痺に対するリハビリテーションは様々な方法がありますがここではいくつかご紹介いたします。
①運動療法:運動療法は脳卒中後の片麻痺のリハビリテーションにおいて重要な役割を果たします。理学療法士は、患者さんの筋力や運動能力を向上させるために、運動療法や物理療法を行います。また、ウォーキングやバランスの訓練も行われ、患者さんの日常生活での機能を改善します。
②言語療法:脳卒中患者さんの中には、言語障害を抱えることがあります。言語聴覚士は、言語能力を回復させるために特別なトレーニングを提供します。これにより、コミュニケーションの障害を克服し、社会復帰をサポートします。
③日常生活スキルの訓練:日常生活スキルの訓練は、患者さんが日常生活で自立できるようにするために不可欠です。リハビリテーション病院などでは、食事の準備、自己ケア、家事、ショッピングなどのスキルを練習し、患者さんの生活の質を向上させます。
片麻痺のリハビリテーションは、患者さんの状態に合わせて個別に設計されるべきです。そのため、リハビリテーションプログラムは患者さんの特定のニーズに合わせて調整され、進行中に変更されることがあります。この個別化は、最良の結果を得るために非常に重要となります。

【脳卒中後の片麻痺に対する自主訓練方法】

脳卒中発症後は約8割の方が後遺症に悩まれています。入院中の厳しいリハビリを行っても入院期間の関係などにより退院を余儀なくされ、思ったより回復しなかったなどのお声を聞くことがあります。退院後もリハビリに励むことは非常に重要となっておりますのでいくつか自主訓練をご紹介していきたいと思います。
①筋力トレーニング:自宅での筋力トレーニングは、片麻痺の筋肉の強化に寄与します。片麻痺の片側の筋肉を対象としたエクササイズを行い、リハビリテーションの成果を維持または向上させます。例えば、抵抗バンドを使った筋力トレーニングを行うことがあります。
②バランス訓練:自宅でのバランス訓練は、転倒を予防し、歩行能力と日常生活の安全性を向上させるのに役立ちます。片麻痺のため、特にバランスに注意を払う必要があります。一脚立ちや片足での歩行を練習することが含まれます。
③日常生活動作の練習:自宅での日常生活動作の練習は、実際の状況でのスキルを向上させます。服を着る、歩行する、食事をするなど、日常生活で行う動作の練習を行います。リハビリテーションで学んだ技巧を日常的に練習することが大切です。

【生活期でのリハビリサービス】

近年では少子高齢化による社会保障費の問題が深刻となっております。そのため、病院を退院した後の後遺症に対する外来リハビリなども不十分と感じる方は少なくないと思います。現にSSP高松に来られる方もほとんどの方がそう仰っております。全国的にも保険外のリハビリサービスは非常に流行っており、近隣の大阪でも香川県との人口比率以上に保険外リハビリ施設があるそうです。

【保険外リハビリサービスとは】

保険外リハビリサービスとは介護保険や医療保険などの公的サービスを一切使用せず利用者様の10割負担で行うリハビリサービスです。しかし保険外のリハビリであればリハビリのボリュームも設けられて、且つ、国家資格保有者とマンツーマンで行うため質の高いリハビリが受けられるのが特徴です。

【脳梗塞リハビリSSP高松とは】

全国的に保険外リハビリサービスが増えている中、香川県を含め四国内ではそういったリハビリサービスはインターネット検索でほとんどヒットしませんでした。しかし、今年3月に香川県では初となる脳梗塞特化型リハビリ事業所が高松市桜町にオープンいたしました。ここでは、保険サービスでは物足りない方や年齢によって介護保険などを利用できない方、職業復帰に向けて訓練など行っているがなかなか良くならない方なども目標達成に向けてとことんリハビリを行う事ができます。現在は脳卒中の方以外にも交通事故後の脳挫傷や難病の方など幅広い疾患の方々のリハビリに励んでおります。

【脳梗塞リハビリSSP高松の特徴】

最後に脳梗塞リハビリSSP高松の特徴といたしまして3つご紹介させていただきます。
①一回120分間、完全マンツーマン制のリハビリサービス
②専門リハビリ+自宅リハビリのWサポート
③経験豊富な国家資格保有者
が特徴となっております。
脳卒中は重大な疾患であり、適切な予防方法、症状の理解、後遺症への対処法が重要です。エビデンスに基づいたリハビリプログラムを受け、自宅でも積極的にリハビリを行うことで、身体の回復と生活の質の向上が期待できます。当事業所では、国家資格を持った専門家の指導のもと、ご利用者様の個別ニーズに合わせたリハビリプランを提供しており、脳卒中後の健康な未来をサポートしておりますのでぜひ体験プログラムでご体感ください。

 

香川県高松市桜町2丁目15-46 チェリータウン101
087-802-1290
soken@reha-ssp.com
理学療法士 井上